クリスマスマーケットその3です。345歳児の合同で進むクリスマス会の準備。折り返しまで来ました。今回は完成までの様子をお届けします。お店屋さんのやり取りの成長を狙った保育環境を作っていきます。

 

 

♯8

帽子の色は関係ありません。予備の帽子を使用

第8回では一旦環境を変えてみます。お店屋さんのコミュニケーションの質を上げていきたいので、5歳児を混ぜて全員でお買い物ごっこをもう一回やってみる。5歳児がいれば、いろいろレベルが高いやり取りを見せてくれるはず。そうすれば3歳児と4歳児が質の高いお買い物ごっこを見て学ぶことになる。

 

子どもに飽きが来る前に環境を変化させ、意欲を継続させるねらいもあります。

 

青い帽子のお店は、箱をきれいに並べるという陳列です。視覚的にわかりやすいルールにすることで3歳児も同じことができる。全員が同レベルで準備を進めることができるお店です。

 

 

電子レンジでピザを調理するという遊び

青いビブスのお店。中心の4歳児と5歳児の女の子が仕切るタイプのお店。2人のやり取りをみんなが見て、2人の指示で準備をしていく。明確なリーダーがいるワンマン経営タイプですね。こういうのもありでしょう。

 

 

商品の種類とテーマを絞るというアイデア

5歳児の女子を先頭に、3歳児と4歳児がお手伝いするという上下関係がしっかりした組織のお店。ピザとチキンを中心とした食べ物屋さんのようです。

 

 

組織にリーダーが必要だとよくわかりますねぇ

オレンジのビブスのお店はリーダー不在のお店。それぞれが適当に商品をテーブルの上に置いていきます。ぐちゃぐちゃですね。

 

4店とも個性が強く出ています。同じようにはならないのが面白い。ここだけで論文が書けそうです。組織の在り方を考えさせられますね。

 

 

環境の変化が苦手な子

環境が大きく変わったので適応できない3歳児。その様子に気がついて声をかける5歳児。大女優の積極性はこういう行動にも出るんですね。優しさを行動にすぐに出せるところがとても良い。この3歳児は青いビブスを着ることもできません。

 

 

算数のお勉強も兼ねています

お金を5歳児が数を数えて全員に配布します。みんなで手分けて配りに行く。こういうのも細かいやり方とかを保育士は言わない。自分たちで考えて、勝手に協力して進めていってくれる。頼もしいですね。

 

 

お店と買う人を半分に分けてます

345歳児合同でのお買い物ごっこスタート。全員で行うのは初回依頼です。それ以来、5歳児はずっとお菓子の家を作っていたので参加していません。

 

青帽子のお店は、準備と同様に全員が横一列で店員さんを行っています。みんな平等という精神を持っているようですね。上下関係もないけど役割も分かれてはいない。一人ひとりが思うように動いているだけ。

 

 

誰か気がついてくれーと思って見ています

薄紫帽子のお店は、上級生のみが販売していて、参加できていない子がチラホラ。接客に夢中で、入れていない子に気がついていません。仲間はずれの気がないのに結果的に仲間はずれになってしまう話を以前にしましたが、それと同じ状態です。

 

 

ごちゃごちゃだけど楽しそうではある

オレンジビブスのお店。それぞれが適当に商品を並べていましたが、接客もバラバラですね。自由に行っています。集団ではなく並行遊びに近い。4歳児女子がうまく誘導してくれるとお店としてまとまるのですが。

 

 

半月ぶりのご対面

ついに第2回で自分の作った仮面ライダーの箱を見つける3号。作った箱を家に持ち帰りたいと主張して、最終的に4歳児に託した例の箱。あれだけ固執した箱、今なら自分が遊びで使うことができる。

 

しかし、見せられても特に大きな反応はありません。あんなに気に入っていたのに。

 

 

陳列の時と店員の配置が変わらないですね

そんなことより今はお店の運営だということでしょうか。「これさ、こうした方が良いんじゃないかな?」とみんなに相談しながら接客を行っています。

 

物への執着から、人とのやりとりに興味関心が移っているということです。自分のものかどうかではなく、人と何かをするのが楽しい。そういう変化がこの半月で起こったわけですね。だけどそれは託された4歳児が丁寧にずっと扱ってくれたからだと思います。自分の作品を大切にしてくれていたから、手放すことができた。

 

そして左後方、担任に抱きつきながらお店の横にいる3歳児。まだお店に1人で入ることができませんね。子ども主体の保育だとしても、入れないから放っておく、ということはしません。まずは自分自身で解決できるかを観察、次に周囲の子どもたちのサポートで解決できるかを観察。それでも難しい場合に保育士が介入する。見守りと放任は違う。

 

 

物を大切にする心を育てるのは難しい

やってみて私が気になったのは、床に落ちた商品を誰も拾わないこと。これは、子どもにとって良い遊び方とは言えない。

 

これについては次回の課題にしていきます。

 

 

♯9

いよいよ全部繋げていく

第9回。5歳児はお菓子の家作りに戻っています。第7回の最後で出てきた3号の看板はちゃんと本体にくっつけていますね。本体の横に個別に作っていたダンボールも接続して大きな家にしていきます。

 

 

朝は熱なかったんだけどなぁ

発熱が分かり早退することが確定した途端に泣き出す修理屋さん。「帰りたくない」「遊びたい」と何度も何度も繰り返し、駄々をこねます。それだけお菓子の家をみんなで作りたいのかもしれない。やっぱり全員で作り上げたいよね。わかる。このあと、早退することになりました。

 

これまで5歳児クラスは1人ずつ心を開放していっていることに気がついている人もいるかもしれませんね。遊園地作りでは3号に始まり亀さんまで。そしてクリスマスマーケットになってからはプロ。そして今日は修理屋さん。順番に本音をぶちまけていく。

 

 

仮面ライダーの箱がありますね

前回の反省を活かし、「床に落とさないように遊んでみよう」という提案を行う保育士。しつけの部分については保育士側からの提案が有効です。遊びの工夫は子ども発信で、生活のしつけは保育士が行う。それで良いんです。しつけは大人の力が必要です。物を大切にする心。それは大人が教えないと身につかない。

 

 

3歳児がビブスを着れたことを喜ぶ4歳児の笑顔

同じく、子どもの力で復活できない場合は保育士が関わる必要がある。前回、お店に入れなかった3歳児。保育士がしっかりと寄り添い、ビブスを着ることができました。必要最低限のサポートって本当に難しいですが、いつでもそれを意識して保育をしています。やりすぎてもダメ、やらなすぎてもダメ。難しい。

 

 

 

自然と仲間に入れたいと思って動く子どもたち

そして仲間に迎え入れる子どもがいるから、集団に入ることができる。そして保育士は少し離れて見守っておく。大人と子どもの両方の愛にサンドイッチされて、仲間に入っていける。

 

最後に問題を解決するのは、いつだって、愛なんです。

 

 

いらっしゃいませー(お客さんにも、仲間にも)

保育士がいなくても、仲間に受け入れてもらって一度入ることができれば、ご覧の通り一緒にお店屋さんをやることができる。

 

「うちの園に遊びに入れない子はいない。」と言うと他の園の保育士から驚かれることがありますが、こういうことです。愛と工夫でどうにでもなる。ここは、みんなで遊べる園なんです。

 

 

休みが多いとメリットもある

今日は準備が間に合い、お買い物ごっこの時間にお菓子の家もオープンすることができました。前回の失敗を活かし、今日は間に合わせることができた。必ず成功体験で塗り変えていく。こうやっていけば、みんな自信がついてくる。

 

休みの子が多い日でしたかが、逆に店員さんが少なくなって自分たちがやることが増えてくるので、じっくり遊び込むことができています。

 

 

そりゃそうなるよね

しかし、また新しい問題が。今までメインでお菓子の家の運営をしていたのは女子でした。交代制なので、その子達がお買い物ごっこのお客さんになると残った男の子たちがお菓子の家を運営することになる。修理に興味がある子が多く、受付などをあまりやりたいと思わない。だから適当になって寝っ転がったり、うまくいきません。

 

第6回で初めてお菓子の家を3歳児4歳児に披露した日がピークで、それ以降もうあまり意欲がないのかもしれない。少し、方向性を変えていく必要があるようです。

 

 

♯10

会場設定を大きく変更します

第10回。再度仕切り直しの回です。本番一週間前なので本格的な会場作りに入っていきます。

 

大きなツリーと看板の飾りを3歳児と4歳児が作っていきます。5歳児はお菓子の家の装飾を完成させるのが目標です。

 

 

「くりすますまけっ」?

4歳児が看板を作っていきますが、まだひらがなの理解が難しい子が多い。隣で作業していた5歳児がひらがなを4歳児に教えています。

 

 

大人にとっては当たり前の解決策でも子どもからするとすごい工夫

逆に5歳児が4歳児から教わることも。黄色いヒーローは星形に切った後に色を塗っていたところ、床まで塗ってしまうことに困っていた。「こうすれば良いんじゃない?」と教えてくれた4歳児が透明シートの上で色を塗っているのを見て、色画用紙の上に星形を乗せて色を塗り始めました。これで床に塗ってしまうことはない。

 

 

どこに何を作って貼るのも自由

クリスマスツリーの土台だけ保育士が作っておき、あとは子どもが自由に作る。3歳児用に、長靴やステッキの形に切っておいた色画用紙も用意しておく。

 

意欲的に作っていく子どもたち。

 

 

文字に興味のあるのが年長クラス

ダンボールのままではお菓子の家には見えないと言うことで、色画用紙を貼って装飾していきます。うちの園では毎朝クレヨン自由画を描いているので、絵を描くのがみんな大好き。そして年齢的に文字を書くことの興味と意欲が高まっています。お菓子の家のルールを書いたり、看板を作ったり、それぞれが文字を活用して装飾していく。

 

大きな黄緑色の模造紙は、集団で描く可能性を考えて用意しました。クリスマスカラーの緑なのでちょうど良い。そして、大きいダンボールを覆うのにも最適。だけど、どう使うかは子どもたち次第。

 

 

みんなで描くって楽しい

一つの紙に、4人で一つのクリスマスツリーを描いていく。最初は黄色のヒーローが1人で描いていましたが、ペンのインクが出なくなって困っていると他の子がペンを持って集まってきました。

 

ダンボールに出入り口を開け始めたのも黄色のヒーロー。みんなでツリーを描く始めたのも黄色のヒーロー。彼には遊びを先導する力があるのかもしれない。いや覚醒した感じですね。これは成長だと思います。

 

 

今度は僕の番だ

ダンボールの上で絵を描きたかったのに他の子がその場所を使っていて描けないことで拗ねてしまった科学者。ダンボールの中に閉じこもっています。心配してそばに寄り添う亀さん。あの時と立場が逆になりました。

 

あの頃と違うのは、ダンボールには出入り口が空いていて、中の様子が見えること。黄色いヒーローが開けた穴は子どもたちの心をつなげていく。

 

 

何してくれてるんじゃーい

と思ったら、突然ダンボールを取り上げる女子たち。そういうの遊園地作りの最終回でダメだって学んだと思ったんだけど、そううまくいきません。

 

これには理由があります。

 

なぜなら今日の5歳児のルールは「ダンボールに入らない」だったからです。最初に私が5歳児全員に伝えたルール。それを破っている科学者の行動はルール破りなので、女子はルールを守ることを優先したわけですね。その行為は正しい。

 

何が起きたかというと、科学者の中では遊園地作りで時が止まっているんです。今現在もダンボールを「遊ぶ道具」として見ていて、中に入るのも遊びとして行っている。だけど、他の子たちはダンボールをお菓子の家の部品としてか見ていない。遊ぶ道具ではなく「作る素材」として見ている。この明確な理解の違いが、気持ちのズレになっています。

 

遊びは無限の可能性を持っているけど、ルールを破る力も持っている。ルールの中で遊べるようにするために保育士が存在しているんです。保育士というか私が「ダンボールに入らない」というルールを設定した。その中でルールを守ろうとする子が出てくるからその子達がルールをはみ出した子をなんとかしてくれる。そうやって子ども同士の対話を増やして解決していく力をつけていきます。

 

 

遊びと甘えの中間くらいの科学者

ひとしきり暴れた後にサポーターに慰められる科学者。ダンボールに入ることはしなくなっている。どうやら、ダンボールに入ってはいけないというルールを理解できたみたいです。

 

私が見ている感じでは、科学者の行動は今までの子たちの再現っぽい。真似というか、今度は僕の番って感じですね。みんなを守るヒーローと黄色いヒーローの2人以外で、まだ心を開放していないのは科学者だけでした。これで、全員。自分の番を待っていたみんなの心のぶつけ合いは、これでおしまいになるはずです。

 

みんな主役になれる時を待っているものなんですよ。例えば、兄や姉が大変だったとすると、そっちが落ち着いてくると次は弟妹が大変になってくる。家族内でもそういうものです。みんな、自分を見て欲しいと思っている。幼児であれば、尚更そうです。

 

なぜプロジェクトの時に事が起きるのかというと、私がいるからです。私の把握力や対応力は普通じゃないので、全力で気持ちを出しても喧嘩しても大丈夫という安心感と信頼感が子どもたちの中にあるんだろうと思います。

 

何かあったときに5歳児から「園長先生ならなんとかできるでしょ」「そろそろ出番じゃない?」なんて言われることも結構あります。バレているんですよ。解決できることを。自分たちが失敗してもこの人がなんとかしてくれると思っている。だから、子どもたちは自分たちで最初に解決しようと頑張ってみる事ができる。どんなに問題がこじれても最終的に園長先生がなんとかしてくれると思っている。そういう感じでしょう。人はこれを信頼と呼ぶわけです。

 

保育士に解決能力がないと子どもたちの安心感にならないから、子どもが自分で問題に向き合うこともできなくなるんです。まずは大人の私たちが、どんな問題であれ解決できる人間になること。それが子どもを伸ばす秘訣です。問題解決をする力がある保育士のもとで安心して自分を表現できる。

 

 

これもどうすべきか悩む展開

ワンちゃんの作るメガホンを真似て作ることで一体感を得る科学者を含めた男子たち。みんなの間に入れなかったことが最初のきっかけだったわけで、一緒に遊べたことで問題は解決できている。

 

これで仲間意識は高まったし、科学者も心が落ち着いた。だけど、このメガホンはお菓子の家と関係ない。ただ作りたくて作っただけ。自分のための制作。みんなのためではない。これを良いものだと保育士が認めてしまうと、みんな自由工作を始めてしまう。非常に難しい判断をしなくていけない。

 

私はここで「今日はお菓子の家に紙を貼る日と言いました。メガホン作りはルール違反です。」と子どもたちに話をしました。

 

ルールを守ることが必要であると気付かされる子どもたち。たとえ誰かの心を救うためであってもルールを破って良いわけじゃない。ルールの中で相手の心を救えるような子になってほしい。それが私の出した答えです。

 

 

みんなのツリーは限界を超えていく

そんなことを5歳児がしている間に3歳児と4歳児がどんどんツリーと看板を完成させていきます。貼るところがなくなるほど熱中していました。

 

作ったものをすぐに貼ることで、他の子の作品を常に見ることになる。そうすると想像力が刺激されて、いろんな作品が生まれていきます。1人で作っていても自分の想像力を超えたものは作れない。みんなで作るからこそ、自分の限界を超えていける。

 

 

結果の理解がないと先読みする事ができない子になる

いつものように、最後はみんなの作品をみんなで眺める。結果を共有する。一人ひとりが作ったものを合わせていくと、こういうふうになるんだという結果を、視覚的に理解する。そうすると「協力する」という意味が深く理解できるようになる。形のない「協力」とか「優しさ」みたいな概念は、結果と合わせて学べるようにすると良いのです。

 

 

♯11

45分くらいの短時間だけど行います

11回目は5歳児クラスのみです。前回で終わらなかったのもありますが、5歳児クラス単独の方が気持ちがまとまっていくのではないかと思ったからです。自分を見て欲しいという思いが強い子が多いから、3歳児4歳児がいないことで私がこの子たちに100%の心を向けることができれば良い結果になるんじゃないか。

 

最初に「今日絶対に完成させる」という意識を強く子どもたちに伝えます。時間も短いので、余計なことをしている時間もない。時間を守り、完成もする。この2点を同時に守れるような体験をさせていきたい。

 

 

シンボルは目立つところに

前回4人で描いたクリスマスツリー。黄色のヒーローはそれをお菓子の家の中央に設置します。その奥にはグリコの看板、3号の看板ですね。さらに奥には風車。友情の証が上部に配置されている。

 

 

今までの課題を全てクリアしていく

クリスマスツリー以外にもみんなで描いていた絵がありました。みんなで描いた絵を一つずつ切り離していく3号と亀さん。これは何かというと、ポケモンの再現です。ポケモンの絵を切り離していましたが、それを自分たちで描いた絵で再現する。レベルが上がっています。パンを作るんじゃなくて小麦から作るみたいなものです。

 

あの時、ピカチュウを他の子に渡してしまったことを後悔した3号は、自分で好きな絵をみんなで作るところからやっている。そして、看板作りに時間をかけすぎた失敗を乗り越えるため、今日は時間内に完成させるというところを目指している。

 

前回うまくできなかった科学者は、大女優とサポーターに挟まれていますね。完璧な配置で各自が取り組んでいます。

 

 

内側から外側へ、という意味

ポケモンは人に取られないようにダンボールの内側に貼っていましたが、今回自分たちで描いた絵は、ダンボールの外側に貼っています。貼る場所を打ち合わせながら決めていく2人。

 

内側にポケモンを貼っていたのは誰かに取られないため。外側に貼るということは、他人を信頼しているから。取られることはないと思っている。信頼関係が一歩進んだ証拠です。

 

こういう変化に保育士は気がついてほしいですね。子どもの成長をすぐ気がつけるようになると、子どもがもっと伸びるんですよ。

 

 

この時を私は待っていた

みんなで協力して作り上げていく。誰1人ふざけていない。参加しない子もいない。ただただ時間内にみんなで完成させることだけを考えている。

 

これまでの毎日を、この瞬間のために。みんなで「ちゃんとやる」という当たり前のために。小学校にあと4ヶ月で入学する。その前に、ここまで来れてよかった。

 

 

お菓子の家はついに完成したのです。

 

 

お菓子の家とはなんなのか考えてみる

最後はみんなでお菓子の家の中を通ってみます。縦長になっているのはマリオの土管のイメージからというのは前に説明しましたね。土管を通って新しい世界へ。そうです。この儀式は、この子たちが新しい世界へ旅立つための儀式です。

 

通り抜けられる、というのもポイント。亀さんが中に閉じこもるためのダンボールから、出入りできて中の見える黄色のヒーロー発案の穴あけの加工を経て、みんなで繋げて通り抜けできる形のダンボールハウスになった。

 

もう誰も閉じこもる必要がないことを意味しているんです。僕たちに閉じこもる壁はもう必要ない。心の壁は混じり合い、一つのお菓子の家となって、新しい世界へ僕たちを導いてくれる。

 

そしてお菓子の家はグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」に出てくるのが元ネタですよね。お話の中で2人は両親に捨てられ森を彷徨い、魔女の住むお菓子の家に迷い込みます。魔女に閉じ込められるけど2人が知恵と心を使って魔女を閉じ込め、お菓子の家から抜け出して両親の元へ帰っていく。そういう話です。

 

みんなで作ったお菓子の家に入って、そして出てくるということは大きな問題を自分たちで解決していくことを意味するわけです。

 

 

記念写真

ここに至るまでの毎日が、みんなを繋げ、ぶつかり合い、支え合い、仲良くなった。そして、一つの目的に向かって協力することを体験し、その素晴らしさを感じる事ができた。もう、以前の5歳児クラスとは違います。

 

あとは、クリスマス会の当日に向けて、最後の準備をしていくだけです。