4歳児クラスの七夕まつり劇プロジェクト。リハーサルで新しい解決策に気が付いた子ども達が本番に向けて最後の調整に入ります。実際の活動は調整程度で30分程度だったので、このブログでもいつもより短めの解説です。
♯7
リハーサルでは神様が4人でしたが、あらためて配役を決め直してみると、今日は神様が2人になりました。
自分がやりたい役を諦めて神様を演じるのも違うと思うので、これがベストです。他人のために自分が犠牲になるのは違う。あくまでも全員が自分の人生の主役を生きていってほしいからです。
神様2人で笑ったり、怒ったり、演技を確かめていきます。1人ではできなかったけど、2人ならできるはず。
天の川もカササギも2人ならできる。みんなが今までやって見せてくれたり手伝ってくれたから、やり方はわかっていたけど、綺麗に並べるには1人じゃ無理だった。でも今は2人いる。2人ならきっとできる。
2人で行うことの長所は個人の自信になるところですね。複数人数だと自分がやらなくても他の人がやってくれて天の川の設置が終わってしまうことがあった。でも2人なら絶対に自分もやることになる。確実に経験値になります。
3歳児クラスでもありましたが、誰かに見守られていると勇気が出るものです。神様が織姫と彦星に勇気をもらうというのも、逆転現象で面白い。
お客さんを意識して前方を見るように座り直す彦星達。リハーサルまではお客さんのことを意識していなかった。リハーサルの経験が生きています。
遊んでいるという自分の視点と、それを見ているお客さんの視点。それを同時に意識するのが、発表遊びです。これが「客観視」や「モニタリング」の力になっていきます。客観視する力がないと自分の行動が正しいのかを理解できず社会生活を正しく送ることができません。
織姫の機織り。どういう音がするのかという話になり「シンシン」という音になりました。みんなで「シンシン」と何度も言いながら織り機を操作します。
縦糸と横糸を交互に組み合わせる織り物。糸が一本では布はできない。縦糸と横糸、それぞれ違う糸が交互に織り込まれて布になる。一人ひとりの糸(個性)がつながり、布(新しいクラス)になる。このクラスを象徴するような場面です。
カササギの橋が織姫と彦星を再会させ、喜ぶシーン。3歳児クラスと同じく、メンバーがどんな組み合わせでも、心が通い合う。
大好きな気持ちを身体中で表現しています。
織姫も彦星も神様もない。仲良くなったら関係ない。役を演じるという意味では間違っているかもしれない。だけど、神様2人で乗り越えることができて、神様だけじゃなくて織姫も彦星も嬉しい気持ちが溢れているんです。人の成功を自分のことのように喜ぶことができる子達です。
これは劇の発表だけど、仲良しであることがお客さんに伝わればそれで成功なんじゃないかと私は思います。
これで劇の練習は終了。子ども達も手応えを感じているようです。
前回も解説した通り、何度か繰り返して成功することが重要です。リハーサルでやって、今回も成功した。この繰り返しが自信となる。
とにかく心を育てる時間になった七夕まつりプロジェクト。
残るは前日準備、そして七夕まつり本番。最後までお付き合いいただけると嬉しいです!