令和4年度は保護者向けの園内限定YouTubeに力を入れたり、園長自ら保育に入って担任と一緒にやったりしていて、ブログは一年ぶりの更新となってしまいました。園長がどれだけ保育に関わっているかは、この先のブログを読んでもらえればわかってもらえると思います。

 

さて、令和3年度は345歳児のプロジェクト保育中心でしたが、令和4年度は切り口を変えて、5歳児の行事を中心に駆け足で紹介していきます。一年を通して連続的に見てみると、子どもの成長がよりわかるのではないかと思うからです。

 

それでは令和4年度ブログ初回は、水族館遠足プロジェクトです!

 

令和4年度はコロナ禍になって以来行けていなかった遠足を企画しました。担任は4月当初から5月の遠足に向けて、子どもたちと一緒に様々な取り組みをしていきます。

 

プロジェクト保育とは「子どもの興味関心を出発点に、子どもたちが子ども同士で知恵を絞り、協同的に関わり合いながら一つの目的を達成する活動」です。子どもだけで気付き、試行錯誤し、学び合う。保育士が教えるのではない、というのがポイントです。

 

大量の絵本や図鑑で水族館に行きたくなってきます

まずは、保育室内にたくさんの魚の図鑑や絵本を用意して、子どもたちの魚への興味関心を広げます。

 

手作り図鑑の作り方はそれぞれ自由です

興味を持った魚や生き物をコピーして切って貼ったり、メモを加えたり、自分でその魚を描いたり、作ったり。それぞれの興味をそれぞれの方法で形にしていきます。表現する楽しさを育みます。

この手作り図鑑を当日水族館に持っていき、見比べながら鑑賞するわけです。そこで事前学習と実際の体験が重なり合い、深い学びが生まれます。

 

 

立体工作で魚を作って飾っていきます

図鑑だけでなく、保育室にたくさんの魚の飾りを作っていく子どもたち。子どもたちが自主的に魚の工作をしているので、担任が飾る場所を作って子どもの想いに応えます。写真では奥にすずらんんテープをぶら下げてあり、そこに飾れるようにしてあるわけです。

 

子どもたちも見本をもとに作ったり、頭の中で考えたものを形にしたりと人それぞれです。これもそれぞれのやりたいように進めていきます。今はまだ個人の活動が中心ですね。

 

まだ4月です。みんなで水族館に行くという目的は共有していますが、各自がバラバラに動いています。これがどうやって集団として育ち、関わり合い、変化していくのか。3月にどうなっているのかを時系列で皆さんと一緒にこのブログで追体験してもらいたいと思っています。

 

部屋飾りその1

どんどん作っていきます。毎日魚のことで頭がいっぱいです!

 

部屋飾りその2

平面で作ったものは水槽に見立てて飾ります。どんどん作ります。作ったものを飾っていくことで、空いた時間の他の子の作ったものを見ることになり、影響を受けます。

 

ああいうのを作ってみよう。かわいいな。こうやって作るのか。

 

知らず知らずに影響を与え合う。これも「対話」です。担任はそれがわかっています。

 

 

水族館企画も準備していきます

さて、子どもたちが魚に夢中になっている間、担任と園長で水族館の企画を練っていきます。今回はオリエンテーリング風の企画にしました。グループごとに地図とヒントを頼りに、そして自分の作った図鑑を活用して仲間と協力して課題をクリアしていく企画です。

 

写真はその企画で使用するものの一部です。実際に作ったものはこの数倍あります。保育の合間に担任が用意しました。年長の担任は本当に大変です。

 

 

遠足前日の様子

担任も子どもたちもそれぞれ各自ができるだけの準備をしてきました。楽しみにしている様子が写真からも伝わってきますね。

 

今年度の5歳児の担任は、子どもたちの気持ちの扱いがとても上手な人です。担任が遠足を楽しみしているから、子どもたちも楽しみになる。子どもが遠足を楽しみにしているから、担任も楽しみになる。友達が楽しみにしているから、僕も私も楽しみになる。

 

気持ちが相乗効果によって、どんどん遠足への期待感が膨らんでいくのです。