3歳児、4歳児、5歳児それぞれの七夕まつりの準備を解説してきましたが、いよいよ本番の様子をお届けします。細かい内容を解説するというより、それぞれのクラスの結末を見てもらうことに重きを置いています。
まずは昨年度から行なっている「紙コップ投げ大会」です。自分で工夫して作った紙コップを一番遠くまで投げた人が勝ちというシンプルな大会。創意工夫する知恵と遠くまで飛ばす運動スキルが両方求められます。
今年度は本番の前に何度か練習大会を行なっており、ホワイトボードに歴代の優勝者を飾ってみました。優勝したいという気持ちを膨らませる工夫です。
3歳児、4歳児、5歳児のクラスごとに記録を取り、上位2名ずつが決勝の舞台へ。6名で優勝を争います。
前のブルーシートは天の川をイメージして作ってます。2色の星は子どもたちが作ったものです。どこまで飛ばしたかの目安のラインとなっています。3歳児クラスの遊びで使った星形の流用です。3歳児がブルーシートの下に潜って「産まれたー!」と生まれ変わり遊びがあったのを思い出しますね。
練習第三回大会の優勝者が、本番も優勝しました。緊張しやすいタイプの子だったので、こういう機会で優勝してみんなに表彰されるという体験ができてよかった。みんなにプラスの意味合いで注目される体験で、その緊張しやすさを克服できるかもしれません。優勝したということが大事なのではなく、それによって何を得たのかを考えていくのが良い評価なんだと思っています。
ここから各クラスの発表です。まずは3歳児クラス。浴衣や甚平の上から自分たちで作った衣装を身につけています。
歌っている瞬間の写真です。ゾンビ遊びでハイハイをしていたとは思えないくらい、お兄さんお姉さんに見えますね。
345歳児合同の活動ではありますが、012歳児クラスも観客として参加しています。つまり、全クラスでの行事ということです。どうせなら、みんなに見てもらいたい。みんなでこの成長を感じたいんです。
この後、5歳児のアドバイスを受けて決まった「手に持った星を最後に投げる」を行い、3歳児クラスの発表は終了です。
続いて4歳児クラスの発表は劇。始まって最初の登場シーン。滑り台で尻餅をつくという、偶然の笑いから生まれた子どものアイデアで始まる劇。
この子は一番最初に登場する子。ドシンと尻餅をついての登場に、会場から大きな笑い声が起こります。つかみはOKです。
神様が作った天の川を渡る赤い橋。橋の上で彦星と織姫が再会し抱き合って喜んでいます。
4歳児は恐竜になって戦ったり、大家族の喧嘩もありましたね。戦いの遊びの中でたくさんの経験をして、愛を知った。そんな子どもたちが川に橋をかけて、また彦星と織姫の愛を結びつける。そして、それを観ている会場の人々に愛を届けている。
最後は5歳児クラスの合奏です。
太鼓チーム。あんなに苦労して色や太鼓を揃えた日々が懐かしい。最初から決まっていたかのように、4人の青い姿が馴染んでいますね。
マラカスチームはお互いに顔を見合わせながら演奏しています。ものすごく緊張しているんですよ、2人とも。それぞれが緊張するタイプなのですが、お互いの存在を支えにして、演奏をしている様子が伝わってきます。
仲間で支え合う。それができるのも、これまでの準備期間で助け合ってきた体験があってこそです。
最後はカホンチーム。最初はバラバラでしたが、助け合う体験を通して、他者を意識して行動するようになりました。自分のチームだけでなく、他のチームにアドバイスしたりと、全体を引っ張るような動きも見せてくれるようになりました。
曲の最後は自分たちで考えた決めポーズでフィニッシュです。
5歳児クラスの全11回の活動は二ヶ月かかりました。それだけでこの成長です。卒園までまだ数ヶ月。これからの成長が楽しみになる、そんな発表でした。
発表の後はみんなでお神輿を担いだり。
盆踊りを踊ったり。
楽しい1日を過ごし、七夕まつりの本番は終了したのでした。
以上です。今年度はブログで3クラスの3ヶ月を丁寧に追ってきましたが、どうだったでしょうか。とりあえずのアニメとかドラマでいえば第一期(ワンクール)終了といった感じです。やっと一区切りです。ものすごい長かったです。
最初の345歳児合同コーナー遊びと3歳児の新聞紙遊びが面白すぎて丁寧に書き始めたところ、膨大な時間を費やすことになってしまい、ここまでブログを書き切るのにかなりの労力がかかることになりました。この後のプロジェクトも面白い遊びが生まれていますので、なんとか解説を続けていきたいなと思っています。
この後は「2歳児3歳児の合同プロジェクト」と「4歳児5歳児の合同プロジェクト」という新しいチャレンジを行なっています。新しいドラマが生み出す子どもたちの輝きにご期待ください。