さて、クリスマス会当日の様子の前に、3歳児と4歳児の準備の様子を少しだけご紹介しておきます。
3歳児クラスでは会場内の飾りを担当しました。リースやミニツリーなどコツコツ作っていました。ある程度の作り方は提示し、細かい部分は自分の個性が出せるようにしてあります。自分なりに工夫する知恵の基礎と工作スキルを育てていきます。
輪っかの飾りは345歳児全員で作成しています。異年齢の関わりも大切な体験です。5歳児が3歳児に優しく関わる姿も印象的でした。
文字を5歳児クラスが、飾りを4歳児クラスが、サンタの顔を3歳児クラスが、それぞれ作り、クリスマス会の看板を完成させました。
みんなで作り上げる体験を3歳児のうちから積み上げていくと、5歳児になったときにもっと素敵なことになっているんだろうなと今からワクワクしています。
4歳児はソリを押すゲームを考え、そのソリを作り、ルールの検討を行なっています。ちょうど5歳児のクリスマスツリー作りのミニ版という感じですね。チームごとに一つずつ作っていきました。写真の状態は遊びのゾーンに入っている時ですね。夢中になっています。
それでは、今回はクリスマス会当日の様子をお伝えします。
みんなで一体感を得たいのとウォーミングアップも兼ねてじゃんけん列車をしました。最終的には一列になるので、その列を使って前から順番に好きな楽器を選んでいきます。合奏をしようという試みです。
4つのグループに分かれて、1曲の中で割り当てられた場所の叩き方やポーズを検討し、最後にみんなで披露するという合奏企画です。3歳児の意見を5歳児が取り入れて決めるなど、良い体験をするグループもありました。
3歳児4歳児はこういう体験が鼓笛に繋がっていきます。みんなと音と心を合わせる楽しさを体験する。音楽は良いですね。音楽は人間の生み出した文化の極みだと誰かが言ってたなぁ。
4歳児のゲームです。ソリ後方のどこをどのように押すと重い人を乗せても動くのかを何度もシミュレーションしていましたので、だいぶ上達しています。
1人で押せない時は「助けてー」と言えばお助けマンが助けに来るというルールです。1人では困難なことでも2人なら乗り越えられるという体験を遊びの中で経験させているのです。遊びに教育的効果を含ませるのが「きらり流」です。
そして助けを求めるのもスキルです。辛いとき苦しい時にSOSを出せる人になって欲しいと私は思っています。共に生きるってことは、支え合うことなんじゃないでしょうか。
さぁ、5歳児クラスのクリスマスツリーですが、最後の準備となりました。壊れないよう場所を慎重に移動させ、みんなで電球を設置していきます。ツリーは飾る場所が随分増えてますね。最後の追い込みが効いています。
準備ができたら3歳児クラスの子にバトンタッチ。こうやって見ると随分とお兄さんお姉さんになったなという印象です。あと3ヶ月で小学生ですもんね。
ひっかけるところを増やしたので、飾りをつけやすくなっています。3歳児さんでも余裕で設置することができました。お兄さんお姉さんの優しさを感じ取ってくれていると嬉しい。
さぁ、ライトアップです。電気をつけると歓声が上がりました。これです。みんなで工夫して作り上げたものが形となって(成果となって)また自分の前に現れる体験。努力が実る瞬間。そしてそれを仲間と共有できるという素晴らしさ。
こんな体験を私も幼児期にやってみたかったなぁ。
わかりやすいように部屋の電気を消してみると、その輝きがよりわかります。いろんな色の光。3クラスで作り上げたクリスマス会。その3色が混じり合ったかのような素敵な光を放つクリスマスツリーが完成しました。
これでクリスマスツリー作りプロジェクトはおしまいです。子どもの成長がとてもよくわかったんじゃないでしょうか。
どうでしょうか。令和3年度の書き方に戻して丁寧に解説してみました。その分、書き切るのにめちゃくちゃ時間とエネルギーを使いますね。もうヘトヘトです。
そして3月。あのクリスマスツリーは桜の花を自分たちで咲かせて、卒園式の舞台へ。
12月のクリスマス会が終わればあと3ヶ月で保育園生活もおしまいです。年が明けたら、いよいよ保育園最大のメインイベント、生活発表会がやってきます。