345歳児合同プロジェクト「お別れ会」その8です。
7回にわたって準備の様子をお伝えしてきましたが、今回と次回で本番の様子をお伝えします。いやぁ、ここまで来るのは長かったですね。今までで一番長いシリーズです。クリスマス会が集大成と言ったのに、最終章のお別れ会のほうが長いという、長編漫画あるあるみたいな展開になってしまいましたね。
#14
それでは当日の様子です。
345歳児合同でのお別れ会がついに始まりました。卒園式の次の週に行っています。卒園する5歳児クラスの子にとって最後のイベントがこのお別れ会です。今までいろんなことがありました。なんだか感慨深いですね。
最初は3歳児4歳児からのプレゼント、巨大パズルです。
当日までお互いの活動は秘密にしていましたので、当日のこの巨大なパズルに5歳児クラスの子は驚いていました。つかみはOKというところでしょうか。
結構難しいんですよね。このパズル。大きな絵じゃなくて、繋ぎ合わせているわけですから。
見本を確認しながら、進めていきます。さすがは年長さんという感じです。表情も真剣そのものですね。卒園前にふさわしい難易度です。
「頑張れ!頑張れ!」と3歳児と4歳児の大合唱の中、5歳児たちが協力しながら進めていきます。心の底から応援している感じがします。
写真撮っていたら紙を踏みそうになった私に対して4歳児クラスが「5歳児クラスのために作ったんだから踏まないでよね!」と本気で怒ったのが印象的でした。
さすがは年長さんとはいえ、時間切れです。ここで3歳児クラスと4歳児クラスがお手伝いすることに。結局、みんなで作ることになりました。うん。こっちのほうが良いですね。一緒に作るほうが断然良いです。
今日はお別れ会。もうすぐ卒園する子とそれを送り出す子。交流があったほうが良いに決まってます。
「完成!」
「ブブー!実はもう一つあります。」
「え?どこ?」
はい、私が想像していた展開になりました。紙の端っこを細長く切った子がいましたね。あのピースがまだです。
「もしかして、あそこかな」
勘が鋭い子がいたようです。気付くのが早い。
あっさりと切れ端のピースをはめ込んで、本当の完成です!
「やったー!」
飛び跳ねて喜びます。周囲からは拍手も起こっています。
感想を聞くと「すっごく楽しかった!」と満面の笑みが。
巨大パズルは大成功。
このように連続性のある遊びが長い日数をかけて成功するという感覚は、最後までやり抜く力、諦めない力を育みます。ただ一緒に遊ぶのとは全然違う、深い体験をすることができました。
続いて、3歳児クラスと4歳児クラスから5歳児クラスへプレゼントの贈呈です。
この構図、逆ですが見覚えがありませんか?
そうです。クリスマス会と同じです。あの時は5歳児クラスから3歳児クラスと4歳児クラスへのプレゼントでした。あの時のお返しです。プレゼントの交換というより、気持ちの交換なんです。ありがとうの交換です。
人が喜ぶ顔が見たい。人のために努力したい。その人のことを考えてプレゼントを作りたい。卒園する5歳児クラスへ、毎日の感謝を伝えたい。
そこまで言葉で考えているわけじゃないですが、そういう想いはきっとみんな持っています。プレゼントをもらってた5歳児クラスの子どもたちも嬉しそうですが、どういうわけか、プレゼントをあげた3歳児4歳児クラスの子どもたちが嬉しそうなんです。
そして、いよいよ5歳児クラスのおもてなしの時間がやってきます。
卒園を前に、年長さんはどんな表情を私たちに見せてくれるのか。
本屋さんは成功するのか。
次回、お別れ会シリーズ、最終回です。