345歳児合同プロジェクト「お別れ会」その7です。
今回は前日準備の様子を見ていきましょう。
#12
まずは3歳児と4歳児クラスです。前回までで製作は全て完了しています。
自分達で作ったプレゼントを袋に詰めていきます。こうやって見ると、3歳児なのか4歳児なのかはパッと見でよくわかりませんね。それくらい、とても仲良しになりました。同じ目的を共有して行動を共にすると、仲良くなるんですよね。
4歳児と一緒にいることで3歳児のレベルも引き上げてもらっているようです。異年齢保育の良さが出ています。
最後まで最終チェックに気を抜きません。自分が作ったプレゼントが破損していないかを丁寧に見ています。よく見ると、袋にも絵が描いてありますね。細かいところまで自分達で行っています。
なんだか楽しそうですね。3ヶ月にわたって準備をしてきましたが、明日が本番です。
#13
5歳児クラスの前日準備です。いよいよですね。
前回は遊んでしまっているので、具体的なやり方は何も決まっていません。結構ピンチです。でも、そのピンチが良かったのかもしれません。
会場設営から行います。どこに何を置くかなど、全て子どもたちに考えて設置してもらいました。それも誰か1人が決めていくというより、全体的に決まっていきます。絵本を並べる子もいれば、レジ周りを決めていく子もいます。うさぎの指し棒を並べたり、読み聞かせをする場所をどこにするかを話し合ったり。
明日が本番で時間がないという状況が、子どもたちの集中力を引き出しています。絶対に間に合わせるという意志を感じます。
設営が終わったので、保育士がお客さんとして入ってみます。まずは、ウサギの指し棒を選ぶようです。なぜかみんなの中でイメージがすでに共有されているみたいで、そういうものだよという顔をしていますね。
お客さんが絵本を一つ選んで店員さんに渡すと、その絵本を読んでくれるようです。何も置いていないスペースは読み聞かせのスペースだったんですね。他の子も状況を見守りながら意見を出し合います。
読んでもらったらその本をレジに持っていきます。そこでお金を店員さんに渡すとレジ打ちをしてくれてレシートをもらいます。
「お金持ってないんだけど」と保育士が言うと、「じゃあ最初に入ってきた時にお金を渡せば良いんじゃない?」と現実的な解決策が。「いいね、それ」と採用されました。
うさぎ、絵本、読み聞かせ、レジ。ぐるっと回るように移動すればスムーズに行ける良い配置ですね。導線として完璧です。
前回、何かを作っていましたが、なんと「くじ引き」でした。買った後にこの箱の中から一つ選び、当たりが出ると何かもらえるという設定だったようです。これを誰も知らなかったはずですが、その説明を聞いて普通に受け入れる子どもたち。
全員のアイデアが今「一つ」になりました。
普通に、自然に、当たり前のように、誰かのアイデアは最初からそう決まっていたかのように受け入れられる。それも、大人の介入なしに、子どもたちの遊びの中で行われているのです。この素晴らしさ、伝わっていますか?
流れが確立できたところで2つのチームに分かれて接客とお客さんの練習です。七夕まつりで何度もやりましたからね、スムーズです。あの時より何倍も上手になりました。
やってみて、話し合って改善案を出し、またやってみる。その繰り返しです。
うまく店員さんとして立ち振る舞うことができずに落ち込む子の肩をさすりながら「大丈夫?頑張ろう!」と声をかけています。
覚えてますか?オリンピックプロジェクトの時と立場が逆になっています。最終回近くになり、こんな展開が起こるなんて想像できませんでした。笑顔の連鎖ではなく、優しさの連鎖が起きています。優しくされた子は、人に優しくなれる。君たちの6年間は、そういう6年だったんですね。優しさに包まれて、プロジェクトは進んでいきます。
最後の練習です。全員が自分のやるべきことをしっかりと果たしているのがわかります。
それを見守る担任保育士の雰囲気も良いですね。子どもたちを信頼している感じが出ています。
さぁ、前日準備が終わりました。次回はいよいよ本番です。