大型企画のスタートです。
5歳児プロジェクト保育として7月の七夕まつりを子どもの力だけで行うという計画を立てました。
コロナでなければ親子や地域ふれあい行事として行っていた七夕祭りなのですが、それができないとなると「主体的・対話的で深い学び」の実践をするチャンス!と言うことで園長の強い希望でスタートです。
実は保育所保育指針改定があった3年前からやりたいと職員に言っていたのですが、新しい保育である「主体的・対話的で深い学び」が職員に浸透しておらず自信もないということで誰も行うことができませんでした。
そこで今年度はプロジェクト保育の全時間、園長が保育室内にいて写真を撮りながら見守り、終了後に毎日担任と話し合いをして解説をしたり方向づけをするという全面監修スタイルを行うことにしました。
5歳児担任の子どもたちへの深い愛と努力によって実行に移すことができました。感謝です。本人はとても苦労したと思いますが、その分、子どもたちの学びは素晴らしいものとなりました。その膨大な記録を今日から少しずつお伝えしていきたいと思います。
まずは導入です。過去の七夕まつりでどんなことをやっていたかのイメージを掴むために残っていた景品や道具を自由に触ってみます。
射的の弾を込めるのに力がいるのですが、何度やっても1人でできません。そのうち、2人で協力する姿が見られるようになりました。これは遊ぶ以前の問題ですね。もしかしたら子どもの力ではできない道具なのかもしれない。
金魚すくいで遊ぶのではなく、種類ごとに分けるという遊びで終わっています。こんな状態でお店を運営するところまでたどり着くのでしょうか。心配になります。
結局ビニールプールに入ってぴょんぴょんするのが一番楽しいという展開になりました。前回の「ピタゴラスイッチをやらずに水遊び」のクラスですから、こうなることは予測していました。今回はお店の運営までたどり着くという無謀な挑戦なのです。
この日は外に出て実際にプールに水を入れてやってみました。前回プールに興味が移っていたからです。金魚すくい(金魚じゃないけど)に夢中です。
せっかく外で水を使っているのにずっと射的をする子たち。それも別に良いのです。興味がある遊びに集中するとき、いろんなことに気付いて成長していけるからです。
ここではプールの前に青いお椀を並べて、そこを目指して弾を打つというやり方にたどり着きました。的を倒すのではなく、何かに入れるという目的は、前回のピタゴラスイッチの影響が残っているからでしょう。
新しく創造していくにはまだまだ時間も経験も能力も足らないようです。
誰かが輪投げを投げてみますが、棒も何もないのでただ地面に落ちるだけです。誰も拾いません。遊びも一回誰かが投げただけで終了。
「こうやってやると上手くいくんだよ」「○○ちゃんすごーい!天才!」と言いながら2人でお片付け。お片付けが上手くなったのは、何度も水に濡れたお部屋をみんなで掃除したからでしょうか。
保育士が何も言わなくても自分たちでやってみようという意欲があります。どうすれば重い水が排水できるのか。色々考えていました。
こうやって工夫して協力していけば、必ず七夕まつりもできるはず・・・!
さて、今日は導入までです。この後子どもたちはどうなっていくのか。
ご期待ください。