体をつくる
子どもの個性を花に例えるなら、幼児期に必要なのは「どんな花を咲かせることもできるしっかりとした土台」を作ることです。
小学校に入学したとき、勉強・運動・コミュニケーションの基礎になるのは体ができていることです。
感覚を正しく入力し、姿勢を保持し、構え、目標に向かっていくための体を、遊びの中で自然と獲得していきます。
食育
食事が体を作ります。
食育として野菜栽培、ふるさと給食(郷土料理)、バイキング給食、チャレンジ給食(すっぱいもの、くさいもの等に挑戦!)などがあります。
また、離乳期に嚥下と咀嚼機能を見極め、正しい食に関する能力を段階的に身に着けていけるよう補助します。
食べ残しはほとんどありません。
能力の獲得に加え、食事が楽しくなる工夫がたくさんあるからです。
散歩・公園・園庭
乳児期は足腰の運動が発達し、幼児期は上半身の運動が発達します。
それを踏まえ、年齢の発達段階に応じて、必要な運動機能が育つように考えられた園庭を整備しています。
散歩で基本的な心肺機能や筋力と持久力を鍛え、公園では広い芝生や大型遊具でダイナミックに遊びます。
子どもは風の子。
外遊びは子どもの体を丈夫にしていきます。
探索活動
乳児期とくに0歳児~1歳児にかけては、ハイハイ、歩行機能の獲得により、世界が広がります。
自分の行きたい方向へ移動することができるというのは、自分の興味を自分で満たすことができるということです。
意欲とも言えます。
受け身ではない主体性です。赤ちゃんの段階から、いかに探索活動ができるかを考えて環境を整えた保育をすることで、意欲を持った子どもが育つのです。
感覚遊び
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感に加え、前庭覚と固有覚を合わせて7つの感覚を正しく感じられるよう感覚遊びを取り入れています。
また、その入力された感覚を統合し、より高度な運動が行われるようにしていくためにも小さいうちから様々な感覚に触れていくことが大切です。
様々な素材に触れたり、平衡感覚を養ったり、子どもの興味に合わせて設定していきます。
全身運動遊び
室内で遊ぶだけでは子どもは健全に成長しません。
飛び跳ねたり、走ったり、全身を使う運動は絶対に必要な時間です。
幼児期運動指針によると1日で60分は運動をすることを推奨しています。
園では室内でも全身を使って運動できるような時間を作っています。
何をするかはその時の子どもの能力や興味に合わせて変えていきます。
手指運動遊び
全身を使った粗大運動の遊びだけを幼児期に行うと手先を使うことをせず、就学後に学習でつまづくということもあります。
座ってじっくり指先と目と脳を使って遊ぶ時間も必要です。
パズル、ひも通し、工作などを行います。
集団で椅子に座って集中して遊ぶ経験は、小学校で座って授業に集中する力につながっていきます。
運動選択遊び
室内遊びと同じく、体を使う遊びについても主体的に選択できることも重要です。
乳児では滑り台とトンネルと木馬から選ぶ、幼児では竹馬とボールとなわとびから選ぶなど、安全かつ効果的な選択肢を設定します。
子どもは選択できる状態にすれば意外と全部やったりするものです。
強制するから反発が起こります。
自分で決めたら頑張れるのです。
体操・リトミック・音楽遊び
耳からの刺激をもとに自分の体を動かす体験も幼児期には必要です。
音楽やピアノに合わせて動くためには、まず音をよく聞き、集中し、タイミングを合わせて自分が動く必要があります。
つまり、相手を意識して生活する習慣づけになるのです。
もちろん、小学校で先生の話を聞いて動く基礎になっていきます。