こころを育てる
こころを育てるというのは、子どもの心を自由に育てていくわけではありません。
昔はそれでよかったのですが情報が氾濫している現代においては「何が正しいのか」「何を選択すべきなのか」を正しく選択できる力をつけることが大切であると言われています。
インターネット上にはあらゆる意見があり、どれもある程度の正しさを持っているからです。
幼児期においては常識やモラル、正しい選択をするために見極める目・・・それらの芽を育む必要があります。
そのためには必要なときには子どもに積極的に関わっていくという保育者の視点と熱意が不可欠になります。
積極的に愛を伝えていくのです。
お誕生日会
そこに存在するだけで無条件に祝福されるのは生まれた瞬間と誕生日くらいしかありません。
生まれた日を祝うというのは「あなたが生まれてきてくれてうれしい」というメッセージを送るということです。
お誕生日会というのは、保育園の中で、子どもに愛を伝える日だと考えています。
お誕生日会のときには特別な給食とおやつが用意され、お誕生日会として全園児全職員で一緒にお祝いをしています。
異年齢保育
核家族化が進み、地域のつながりが薄くなり、一人っ子も増えている現代においては異年齢の関わりは大切な体験です。
また、朝夕の合同保育中はもちろん、午前の活動の時間でも乳児と幼児が一緒に散歩に行ったり遊んだりします。
しかし、すべてが合同ではありません。
ワンフロアでもクラスごと独立して動きますし、クラス活動の時間も多く設定しています。
様々な経験を積んでいくというバランス感覚が大事なのです。
絵本の読み聞かせ・読書
絵本の読み聞かせは集中力、文字や言葉への興味、イメージする力、読み手との一体感や豊かな情緒を育みます。
園ではちょっとしたスキマ時間に本を読む時間があったり、読み聞かせがあります。
毎月70冊の絵本と紙芝居が入れ替わり、新たな出会いがあることも子どもの成長につながっています。
歌・手話の歌
歌は、言葉への興味と意欲、発声と会話の技術の上達、リズム感や一体感を育みます。
人間だけが暇を楽しむことができる生き物であると言われますが、音楽に親しむことは人生を豊かにすることにもつながります。
うまく歌うより、まずは楽しく歌う。
そして上手に歌えることに喜びを感じられる年齢になったら上手に歌う練習をする。
発達段階に応じてねらいを変えています。
英語の時間
0歳児から外部講師による英語の時間があります。
歌ったり踊ったりがメインの時間になりますが、英語の時間のねらいは英語に親しむことです。
英語に親しむということは、英語を使う人に親しみを持つということにつながります。
つまり、自国語だけでなく、より広くコミュニケーションの対象を広げたくなるために英語の時間は存在します。
より多くの人とつながりたくなるための時間です。
英語の勉強の時間ではありません。
スキンシップ
言葉や雰囲気には「確かさ」がありません。
直接触れているという「確かさ」は子どもの心に安心感を与えます。
幼児期においてスキンシップを行うことは家庭での養育同様、重要な意味があります。
安心感があるからこそ、子どもは外の世界へ向かい、遊びに夢中になることができるのです。
子どもが不安なときは抱きしめる。微笑みかける。そんな保育者でありたいと私たちは考えています。
基本的生活習慣の確立
食事、着脱、排せつ、睡眠などの基本的生活習慣が確立すると、子どもが自信を持って遊びや勉強、運動、コミュニケーションに向かうことができます。
また、生活リズムや生活の流れが確立すると、本当に集中力や体力を使いたい遊びや勉強だけにエネルギーを使えるようになります。
遊びが本格化する幼児クラスへ進級する前、乳児クラスの3年間である程度の自立を目指して進めていきます。
お遊戯
運動会や発表会でのお遊戯は、ただ振り付けを覚えて衣装を着て踊るというものではありません。
そこには「コツコツと練習してきたという努力の体験」「一つずつできることが増えてきたという継続の喜び」「仲間と共に困難を乗り越えてきたという一体感と達成感」などの非認知能力を鍛える要素がたくさん入っています。
鍛えるといっても、子どもたちは楽しんでやっているのが当園の特徴です。
劇ごっこ・オペレッタ・劇
お遊戯と同じく、発表会で行う劇には非認知能力を鍛える要素がたくさんありますが、それらに加えてセリフを覚える、動きを覚える、タイミングを合わせるなどの言語能力や表現力も必要になります。
一年間の成長の集大成を発表する意味合いもあります。
毎年、子どもたちは演じるのを楽しみにしていますが、これは保育者を巻き込んだ壮大なごっこ遊びだからです。
楽しくなければやる意味がありません。